さっぽろ自由学校「遊」(「ゆう」と読みます)は、
 
  市民がつくる、市民に開かれた オルタナティブな学びの場です。
  人権、平和、開発、環境、ジェンダー、多文化共生など
  私たち市民が未来に向けて、取り組むべき課題について、共に語り合い、
  楽しみながら共に学び合います。 
  そして、私たち一人ひとりが、出会いと共同作業の中で、
  新しい社会の担い手としての力を つけていく、
 そんな場を目指しています。

 

オルタナティブって…
 「今のあり方とは違う、未来に向って開かれた」 もの・こと・関係

 

さっぽろ自由学校「遊」はこんな活動をしています 

 

講座・ワークショップの開催

 さっぽろ自由学校「遊」(以下、「遊」)の活動の中心は、年間を通して
  開講している連続講座・ワークショップです。講座には誰もが参加でき、
  実際に世代や職業を越えて多様な人々が参加しています。講座を通して、
  社会の課題に気づいたり、市民として身につけたい技能を学んだりするとともに、
  様々な人との立場を越えた出会いの中で新しい自分を発見することでしょう。

  私たちの生きる社会の課題と向き合い、 未来へとつなげる
 人権、平和、環境、開発、文化など私たちが市民として未来に向けて
  取り組むべき課題をテーマとした様々な講座を開講しています。
  講座のテーマは社会情勢や受講者のニーズを考慮に入れながら組み立てられます。


  異文化間のコミュニケーション
 「遊」の講座のもう一つの柱は、英語、ハングル(韓国語)、中国語などの
  語学コースです。会話力をつけるためだけではなく、言葉の背後にあるその国の
  文化や社会についての理解を深めることも「遊」の語学講座のねらいです。


  自分たちの文化を取り戻す、力をつける
 「遊」では、写真、アイヌ文様デザインなどの文化・芸術を学ぶ講座や、
  ワークショップのファシリテートや調査研究など、市民活動に必要な技能を
  身につけるための講座も行なっています。一人ひとりの市民が様々な「力」を
  つけていくことが、民主的で文化的な社会を創り出していくための基盤となります。
  これらの年間を通して開講している連続講座・ワークショップの他に、より広範な
  市民の参加を想定した公開の講演会や映画上映会なども随時行なっています。 


オルタナティブ・ツアー「飛ぶ教室」の実施
  環境や開発を考える海外へのツアーや、観光旅行では味わえないもうひとつの
   北海道を体験するツアーを実施します。
  教室の中の勉強だけでは、どうしても理解できない事があります。
   現地に直接飛んで行き、実体験をします。頭の中で苦労しても判らなかった問題が、
   体で体験する事で解けるかもしれません。
  アイヌ民族の文化に触れる、開発や自然を考えるといった、北海道に密着した

 ツアーや、 広島などの日本各地での企画を立てています。
  海外では、現地のNGOなどの協力を受けているため、一般の旅行では見る事の

 できない、   その地域の側面を知ることができます。これまで海外へは、

 ソロモン諸島、カンボジア、韓国、台湾などに飛んで行っています。


出版・情報提供
  グループや個人の学習用ブックレットの出版や、通信「ゆうひろば」、

 ホームページ、メーリングリスト等を通じての市民活動や市民学習に関する

 情報提供を行ないます。
   通信「ゆうひろば」はB4判16ページで、活動報告、活動スケジュール、

 受講者の感想、コラム、総会報告などが掲載されます。年間10回発行され、

 会員の方に郵送されます。
  ホームページには、講座案内、通信の内容の他、「遊」および他団体による

 講演会などの情報が掲載されます。
  メーリングリストでは、登録者は情報を一方的に受け取るのみでなく、

 自ら発信者となる事が可能です。「遊」では、情報提供および意見交流を

 目的としたメーリングリストを開設しています。
  この他、一般の書店では手に入りにくいNGO・NPO関連書籍の委託販売を

 行なっています。

 

「遊」ブックレット
◾No.1『フィリピン・コルディリエラの民話』(1991年)【品切】
◾No.2『教科書の中のアイヌ民族と朝鮮』(1994年)【品切】
◾No.3『東アジアの平和をつくるのは誰か?』(1999年)【品切】
◾No.4『アイヌ民族をめぐる法の変遷』(2000年)
◾No.5『多文化を生きる─境界のとらえかた』(2000年)【品切】
◾No.6『ゴミは地球を滅ぼすって、ホント?』(2000年)【品切】
◾No.7『二風谷ダムを問う』(2001年)
◾No.8『「どこへ行く?」』(2003年)
 

教材・プログラム開発/人材育成
  市民が主体となる社会を創り出すには、新しい学習のスタイルとその推進役と
   なる担い手が必要です。「遊」では、開発や人権などをテーマとした学習教材や
   プログラムの作成および参加型学習を促進するファシリテーターの育成に向けた
   トレーニングを行ないます。


調査・提言活動
  環境や開発を考える海外へのツアーや、観光旅行では味わえないもうひとつの
   北海道を体験するツアーを実施します。
  教室の中の勉強だけでは、どうしても理解できない事があります。現地に直接飛んで
   行き、実体験をします。頭の中で苦労しても判らなかった問題が、体で体験する事で
   解けるかもしれません。
  アイヌ民族の文化に触れる、開発や自然を考えるといった、北海道に密着した

 ツアーや、広島などの日本各地での企画を立てています。
  海外では、現地のNGOなどの協力を受けているため、一般の旅行では見る事の

 できない、その地域の側面を知ることができます。これまで海外へは、

 ソロモン諸島、カンボジア、韓国、台湾などに飛んで行っています。


市民による学習ネットワークの形成
  「遊」は、様々な社会的テーマとそれらに取り組む人々、それらを学ぼうとする

 人々が交錯し、重なり合う場です。「遊」の学習活動は様々なテーマに取り組む

 諸団体、諸個人とのネットワークなしには存在できません。また、積極的に地域や

 セクターを越えた国内外のネットワークをつくりだしていくことで、社会を変えて

 いくための推進力を生み出していきます。


あゆみ
 
1989年度 ピープルズ・プラン21世紀(PP21)国際民衆行事の一環として北海道で
          世界先住民族会議を開催(札幌・二風谷・釧路)。

1990年度
          PP21北海道実行委員の有志が中心となり、自由学校「遊」を設立。
          ユウ教育セミナー(学習塾)の教室を週1回使って講座をスタート。

1992年度
          第二回目のPP21国際民衆行事(タイ)への参加。

1994年度
          ラオスへのスタディツアー開催。

1995年度
          自由学校全国交流会を札幌で開催。

1996年度
          喫茶ドミネの二階に自前の事務所を開く。「多民族共生」をテーマに
          地域調査プロジェクトを実施。第三回目のPP21国際民衆行事(ネパール)

    への参加

1997年度
          事務所を心広北1条ビル6Fに移転。ユネスコ主催国際成人教育会議
         (ドイツ・ハンブルグ)への参加。

1998年度
         韓国スタディツアー実施。ソロモン諸島体験旅行実施(以後、01年、02年実施)

1999年度
        事務所・教室を心広北1条ビル7Fに移転。「遊」10年キャンペーン。
        syuメーリングリストの開設。

2000年度
         NPO法人さっぽろ自由学校「遊」設立総会(7月)。NPO法人化

   (2001年3月)。
         林炳澤さんのパスポート発行拒否問題で要請行動を実施。

   カンボジア・スタディツアー実施
        (以後、毎年実施)。沖縄スタディツアー実施。

2001年度
        事務所・教室を愛生舘ビル2F(現事務所)に移転。韓国スタディツアー実施。
        第2回アジアNGOフォーラム(台湾・台北市)への参加

2002年度
        台湾コミュニティ大学との交流の旅を実施。第3回アジアNGOフォーラム

  (台湾・台北市)
        への参加。アジア平和連合(APA)設立総会(フィリピン・マニラ)への参加。
        ASPBE主催女性リーダー・ワークショップ(モンゴル)への参加。
        ASPBE主催ベーシック・リーダーシップ・コース(マレーシア)への参加。
        コミュニティビジネス事業化検討調査の実施(受託事業・北海道)。

2003年度
       コミュニティビジネス関連講座および事例集作成事業の実施

  (受託事業・北海道)。
       持続可能な開発のための教育担い手育成事業の実施。ソロモン諸島エディさん

   招へい事業。

 


設立趣意書 
   さっぽろ自由学校「遊」は、1990年に設立されました。その最初の呼びかけを引用します。「私たちの住む世界は、めまぐるしい変化を見せています。東欧諸国の自由化の波、アジア・第三世界の解放の動きから私たちのすぐ身近な食べ物、環境、文化まで、 新しい<価値>が生み出されようとしています。そして、その主人公はどこかの偉いさんではなく、一人ひとりの<わたし>のはずです。自由学校「遊」は、そんな<わたし>が出会い、学び合い、 <わたし>と<世界>との新しいつながりを創りだすことを願ってつくられました。」
  今、21世紀の入り口に立って、新たに以下のことを目指します。
   自立と共生 さっぽろ自由学校「遊」は、この呼びかけにあるように自由で自立した市民として、国籍や国境を超えて広くアジアや世界の草の根の市民とつながり、共生するための生き方、知識、技法を身につける場となることを目指します。
   平和と人権 さっぽろ自由学校「遊」はまた、一人ひとりの市民が、かつての植民地支配と侵略戦争が他の諸国の人々にもたらした加害の歴史を認識し、その罪に対する反省を共にし、平和と民主主義、正義と人権の理念を、市民社会の日常倫理として身につける場となることを目指します。
   交流と提案 さっぽろ自由学校「遊」はまた、教える者と教えられる者の関係が固定した、従来の教育制度上の「学校」ではなく、市民が、考えや知識や技能を相互に交換しあい、お互いのより良い生き方、お互いが恵みを受けている地球環境と人間社会の共生のあり方を探求し、提案し、行動のきっかけを見つける学び合いの場として発展することを目指します。
 
 

 

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